Delft Peacock Small Plate

デルフト ピーコック 小皿

オランダでは、このような文様の描かれた器をピーコック（孔雀）プレートと呼んでいる。藍絵に散見されるのは、大ぶりの壺に孔雀の羽が半円形に広がり、中央に花がいけてあるものだ。この小皿には孔雀の羽先らしきものが半円弧際に見られるものの、はっきりとした判別はつかない。むしろ鮮烈な赤い果実が力強くたわわな様が印象深い。構図はピーコックプレートそのままに、自由でのびやかな色絵も、鮮烈な色も薄れることなく、生み出された頃と近い状態で、人の手で伝世されたことが奇跡的な出来事なのかもしれない。ソーサーとして使われていたという説もあるが、揃いのカップは見つかっていない。孔雀(Peakock)の羽が末広がりで、生き物としての生命力の高さから邪気を払うともいわれ縁起の良い美しい文様として信仰されてきたという。皿裏には工房の赤いシリアルナンバーが手書きで残されている。

掲載されている器は全て時代もののため、時間経過なりのキズやスレ、小さなヒビ、時には修復跡等がございます。ご注文の際にお気になる点はお問合せください。また、製作当時の手作りのため、サイズも規格品とはことなり目安であることをご承知おきください。